濁りなき 心の水に すむ月は
波もくだけて 光とぞなる
濁(にご)りなき 心(こころ)の水(みず)に すむ月(つき)は
波(なみ)もくだけて 光(ひかり)とぞなる
道元禅師 和歌
【歌意】
月は、どのような処へも、普くその光をとどけるものである。
しかも、一点のくもりもない、水の如く透明な心のうちに宿る月の光は、それこそ美しく光り輝くものである。
昔から「水月道場(すいげつどうじょう)に坐(ざ)す」といい「衆生(しゅじょう)の心水(しんすい)浄(きよ)ければ、菩提(ぼたい)の影中(かげなか)に現(あらわ)る」といっている。
「草の葉」道元禅師和歌集 大山興隆著 (曹洞宗宗務所発行)より
